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第20回スタイル 写真家Javier Campanoさんインタビュー

 写真花は海外にもアンテナを向けて、日々ネタを探しています。今月はひょんなことから出会いのあった、スペインの首都、マドリード在住のフォトグラファー、ハビエル・カンパーノさんにインタビューをお願いしました。現地まで取材に行くのは難しいので、今回はメールインタビューです。

 ただ、写真花編集部にはスペイン語を話せるスタッフはゼロ。(笑)英語でなんとかならないでしょうか。。。 と、お願いしたところ、ハビエルさんは快く引き受けてくれました。せっかくの海外企画が流れずにほっと胸を 撫で下ろすと同時に、極東の地、日本の得体の知れないウェブマガジンに協力してくれたハビエルさんに、感謝 の気持ちでいっぱいの編集部でした。それでは、早速インタビューに進みましょう。

ソフィア王妃芸術センターでの個展が一番印象的

ーーこのたびは写真花のインタビューにご協力、ありがとうございます。まず、ハビエルさんの自己紹介をお願いします。

ハビエル「日本の読者のみなさん、はじめまして。ハビエル・カンパーノです。このたび私は日本のウェブマガジンに登場するということになりました。まったく予期せぬ展開でしたが、にとてもわくわくしています。(笑)
わたしはプロの写真家として、主にスペイン国内で雑誌や出版社用の写真の撮影や、個展の開催などの活動をしています。個展に関してはスペイン国内だけでなく、ヨーロッパの各国でも開催しています」

ーーハビエルさんは、写真との本格的な出会いは何歳のときですか?

ハビエル「大学を終えて、21歳のときです」

ーーそのときにプロを目指し、夢が実現したというわけですね。プロの写真家として、個展などを開催したりするとのことですが、今まで何回ぐらい開いたのでしょうか?

ハビエル「はっきりは覚えていませんが。。。50回ぐらいでしょうか。私としてはとても多くの個展を開いた なと思っています。毎回新しい発見や感動があるのですが、その中でも一番印象的だったのが、2004年にソフィア王妃芸術センター(マドリード)で行われた個展です。ピカソの『ゲルニカ』など世界的にも有名な絵画が保管、展示されているこの場所に、自分の作品を飾ることができたことに、とても興奮しました」

モノクロ写真に入り込む“透明”。
白、黒、透明が存在する独特の雰囲気ですね。

帽子の白が、ひと際個性を放っています。それにしてもこの写真の男性、さまになっていますね。

個展での反応は一つひとつが興味深い

ーースペイン国外でも個展を開くとのことですが、主にどの国でしょうか?

ハビエル「スペイン国内したら、マドリード、バルセロナ、セビリアなどで開いたことがあります。日本人の皆さんにはあまり知られていないであろう地方の都市でもやりました。国外だとヨーロッパを中心に開催しています。スイスのバーセル、ドイツのブレーメン、フランスのレンヌや、イタリアのローマなどでも個展を開いたことがあります。」

ーーたくさんの都市で個展を開かれているのですね。ちなみに、展示する写真のテーマなどは毎回変わるのですか? 個展を開催する土地や国によっても、内容やテーマを変えたりするのでしょうか?

ハビエル 「その時そのときでテーマがありますので、内容はいつも変化しています。国や地域が変わるということは観る人も変わるので、反応も実にさまざまですね。一つひとつの反応が私にとってはとても興味深く、勉強になります」

手前のビルと、遠くに見えるビル。一枚の写真の中に2つの空間が存在しているようですね。

空を舞う鳥の集団と、それを見上げる一人の女性。。。ではありません(笑)2枚は別々の写真。どちらも、街中のちょっとした景色ですね。

街中にある、気取らない風景を感覚で撮ってみる

ーーハビエルさんはどんな写真を撮ることが多いでしょうか?外国人の方は不思議に感じることが多いそうですが、 日本では食べ物、料理などの写真を撮ったりします。

ハビエル 「わたしは日常と隣り合わせの場所にスポットを当てて撮影することが多いですね。街なかのちょっとした景 色や人々、あとは言葉での表現が難しいのですがフィーリングに任せて、シャッターを押していることもあります。
ふだんの生活に馴染みすぎて気にもとめないような場所に、意外と面白いシーンがあったりまします。あ、あと食べ物の写真ですが、静物画の撮影はわたしも大好きです。市場で買った魚や野菜、果物などの静物画はよく撮りますよ。もちろんそのあとに美味しくいただきます(笑)」

ーーハビエルさんの住むマドリード。観光地としても有名で、とても魅力的な場所だと思いますが、写真を撮るのにオススメの場所などありましたら、教えてもらえますか?

ハビエル「僕はあえて観光スポットではない場所をオススメします。気取らない場所の写真を撮ることが好きなので。 たとえば街を歩く人たちだったり、その場で感じた雰囲気だったり、物や場所のディティールなどとにかく日常にある 風景にこそ、とても趣のある良いシーンがあふれていると思います。視覚的に惹かれる場所もいいと思いますが、感覚 的に惹かれる場所も良いのではないでしょうか」

鏡の境で一人の人がまっぷたつ。この写真も、ふとした瞬間に見つけた一コマ。

被写体からの許可がおりず・・・?

ーーちなみに、ハビエルさんは日本に来たことはありますか?

ハビエル「いえ、残念ながら行ったことはありません。ですが、日本の食文化や文学、映画などはとてもクオリティが高いというのを知っています。写真家のアラーキーさんは日本で有名かと思いますが、私も彼のことは知っています。非常に素晴らしい写真家だと思います。機会があったらぜひ、日本にも足を運んでみたいと思っています」

ーーぜひ、いらしてください。今回のお礼もしたいので。まだまだ話を続けたいのですが、そろそろお時間ですね。最後になりますが、写真花読者の方に何かメッセージを頂けますでしょうか?

ハビエル「写真の素晴らしいところは、思いがけない瞬間に出会えることです。自分でも予想していない、まさに魔法の瞬間ですね。カメラをとおしてこのような魔法の瞬間に出会えるところが、“写真”という世界の醍醐味でしょう。上手い下手、それは大事なことではありません。興味を持って、どんどん写真を好きになれば、それだけ素敵な魔法の瞬間に出会えると思います。みなさんもすてきなカメラライフをすごしてください。どうもありがとうございました」