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第16回 下北沢のポストカードショップ アクチュアル・プルーフ 下北沢

下北沢駅南口エレベーターから歩いて0分、アクチュアル・プルーフという一件のポストカードショップがあり ます。ビルの階段を上がって2階。入り口をくぐるとたくさんのポストカードが視界に飛び込んできます。
とても素敵なポストカード屋さん。でもそこには、ポストカードの他にもっと素敵な“お金で買えない大切なも の”がありました。

作品に込められた“想い”を感じて欲しい

「ここでは自分らしさを見つけて欲しいです」

そうお話してくれたのは、アクチュアル・プルーフ店長の石田さん。石田さんはもともと音楽の世界を目指していたのですが、とあるきっかけで写真の世界へ進むことに。音楽の道から写真の道へ方向転換した石田さんが最初に気づ いたのは「はて、写真って、どうやって売るんだろう?」という一つの疑問。石田さんは音楽の世界でいう“CD屋さ ん”のようなイメージを持っていたとのことですが、意外と写真を専門的に売っている場所がないことに気づいたそう です。「CDを売っている場所はたくさんあるけど、じゃあ写真はどこで買う事ができるのか。写真を売ってる場所が見 つからなかったんです。だからその部分を自分でやろう、そう思いました」。

そんな経緯のもとアクチュアル・プルーフは生まれました。アクチュアル・プルーフではポストカード屋さんですが、店長の石田さんが大切にしているのは、そのポストカードを作った作家さんの“想い”を感じ取ってほしいということ。 「写真撮りって、もともと目的があって、それを表に表すために写真にしているわけじゃないですか。作家さんが何か伝 えたい想いがあって作品を作っているので、その想いを感じて欲しいですね」。

石田さんにそう言われて店内をぐるりと見渡してみると、なるほど、そんな想いが伝わってきます。店内の一角にはブルータグのコンテナと、ピンクタグのコンテナに分けられて、ポストカードが陳列されているコーナーが。青は作家さん、 そしてピンクはちょっとしたジャンル別。他にも月刊の売れ筋、週刊の売れ筋のコーナーもあり、ポストカードのディス プレイからはしっかりとしたコンセプトの確立が感じ取れます。「月刊の売れ筋にしても週刊の売れ筋にしても、やはり コンセプトがしっかりと固まっているポストカードがよく売れています」中には年間を通して数枚しか売れないという ケースもあるということで、やはり“伝えたい想い”にぶれがなく、きちんと固まっているポストカードが人気のよう です。

写真をかざると、その空間の雰囲気もガラリとかわります。

こじんまりとした店内ですが、とてもおしゃれに 商品が並べられています。

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HABU さんの“空”。
世界中で同じ空なのに、なぜここまで違う表情を見せるのでしょう?

写真をかざると、その空間の雰囲気もガラリとかわります。

ポストカードを送ろう!! 色鮮やかだけど、クール な封筒もたくさんあります。

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店内にはとっても落ち着いたBGMが流れています。
ちょっとした、カフェ気分です。

コンセプトの一貫性を大事に

アクチュアル・プルーフでは、一般の方も店頭に自分で作ったポストカートを置いてもらえるチャンスがあります。石田さんが手に取り、作品が認められればそのポストカードは店内に置いてもらえる仕組み。しかし、“ものを売る”とい う行為にはそれなりの覚悟が必要とのこと。

「社会に貢献するという意識をしっかり持ってもらいたいんです。なんとなーく、自分のポストカードを置いてもらえた らいいな、そのような意識で応募されても、たいていうまくいきません」

actual proofさんにポストカードを置いてもらうにはある条件を満たすことが必要です。そのあたりもやはり石田さん自 身の想いと、そしてお客さんに対する想いがしっかりと組み込まれています。例えばポストカードのサイズへのこだわり。 石田さんのお話ではサイズが5mm長いだけで、店頭で手に取ってもらえなくなるのだとか。これは陳列されたときに隣 り合ったポストカード同士が触れ合ってしまうため。他にはポストカードの裏面にはサインを入れて終わり、ではなく、 “きちんと自分の名前を明記する”など。単純に作品を売るのではなくて、作品に対する想いを売るため。名前をしっかり 明記することで、責任を持つという証明になります。他にも条件がありますが、詳しい内容はホームページをご覧下さい。 一定の条件を満たし、作品として認められれば、自分の作品を店頭に置いてもらえます。そこからはすでに店頭で売られて いる作家さんと同じ土俵で作品の善し悪しを競えるチャンスです。切磋琢磨が存在するそのシステムには、たとえ有名な作 家さんでもうかうかしていられない、そんなドキドキ感が隠されています。

写真をかざると、その空間の雰囲気もガラリとかわります。

こちらの“カフェフレーム”は、フレームと写真がセットです。とってもオシャレです。

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「ここでは自分らしさを見つけて欲しいですね」と店長の石田さん。お話すると、その暖かさがじわーっと、伝わっ てきます。

写真をかざると、その空間の雰囲気もガラリとかわります。

絵のようなポストカードですが、すべて写真です。 小林鷹さんという作家さんの作品。

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月刊&週刊売れ筋ランキング。週刊の上位3枚のうち、 2枚が“イシダヒデユキ”という作家さんの作品です。 ・・・イシダ???

自分らしさ、をみるけるきっかけ

石田さんとの想いの話を一休みして店内に目を向けると、天井からはヒモが。「梅雨の季節なのでそれを吹き飛ばすような、 さわやかな飾り方をしてみました」。お金をかけないで出来ることはないかと考えてこの飾り方をしてみたと石田さん。天井 からはひもが垂れ下がり、洗濯バサミで洗濯ものを挟むようにポストカードが飾られています。この飾り方は確かに、ひも と洗濯バサミがあれば出来てしまう、シンプルな飾り方です。「お金をかけるかけないは別として、自分でなにか方法を考え ることが大事だし、それって面白いと思うんです」ここにも石田さんの“自分らしさ”というキーワードが隠されていました。 他にも店内にはフォトフレームやマグネットなど飾るアイテムがあり、自分らしい空間を作るためのきっかけが、アクチュ アル・プルーフにはたくさんあります。

写真をかざると、その空間の雰囲気もガラリとかわります。

ジメジメとした梅雨の季節でも、部屋の中にこんな 青空があったら、気分はすっきりですね。

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洗濯ものを干すように、ポストカードを飾る(干す?)
簡単だけど、オシャレな飾り方です。

ctual proofを訪れるお客さんは、何か考えを持っている方が多いようです。「以前よくお店に来ていた若い男の子がいました。 その子は22歳で世界一周をするような元気な子だったのですが、ある日突然お店に来て、“インドに行く”と言ったんです。
次の日からその子はインドへ飛び立ちました。不思議なんですけど、ここにはそんな個性豊かなお客さんが多くやってくるん ですよね。もしかしたら、ほとんどのお客さんが個性豊かな人たちなのかもしれません」。

普段はあまり喋らないという石田さんですが、実はそんなお客さんたちとお話をすることが楽しみだとか。取材中もお話をし ていて感じたのが、石田さんの暖かさ。何かきっかけを与えてくれそうな、そんな雰囲気をお持ちの方でした。

アクチュアル・プルーフ下北沢には、素敵なポストカードと、素敵な店長さんがいらっしゃいます。こじんまりとした空間で ポストカードを選びながら、店長の石田さんとお話しするのもアクチュアル・プルーフ下北沢の楽しみ方なのかもしれません。

自分に合ったポストカードだけではなく、自分らしさを探すことが出来るアクチュアル・プルーフ下北沢。
取材終了後、またここへ足を運んでこの空間に浸りたい、そんな“想い”を胸に、下北沢を後にしました。

アクチュアル・プルーフ下北沢

〒 155-0031
東京都世田谷区下北沢2 - 10 - 8
ユナイテッドビル 2F
Tel : 03-6426-2461

・営業時間 12:00?20:00
・定休日  月曜日(祝日の場合は祝日明け休み)
・下北沢駅南口エレベーターから徒歩0分
・URL : www.actual-proof.com