第7回![]()
どこでもマグネット・bonboogのアネモネペン・ホワイトローズのバスカーテンなど、数多くの人気雑貨のデザインを担当してきた串田美恵子さん。
壁に穴を開けず、写真を傷つけず“お部屋に写真を飾れる”どこでもマグネット。
写真花では、これまで東急ハンズやLOFTなどで大人気! のどこマグの模様をリポートしてきました。取材を通して印象に残っているのが、どこマグの“デザイン”の人気っぷり。意外にも穴を開けずに…という便利な機能に気づかず、デザインの第一印象で購入される方も多いとか。
どこマグを人気アイテムに押し上げた、てんとう虫・フラワー・地球儀・音符…など、数々のデザインはどのように生まれたのでしょう? デザイン担当の串田美恵子(サルコデザイン)さんにお聞きしました。
串田さんのオフィスは、廃校となった小学校をファッション・雑貨デザイナーたちに開放した「台東区デザイナーズ・ビレッジ」内にありました(※串田さんのオフィスは2008年春にお引っ越し予定)。
象さんの鼻を思わせる蛇口が並んだ手洗い場…理科の実験室(?)のレイアウトそのままの制作室…小学校の趣が色濃く残る施設内では19組のデザイン集団が活動中。廊下には走り回る生徒の代わりに、雑貨などの商品が詰まった段ボールが積まれ、お店への出荷を今か今かと待っています。元小学校なので広さも相当なもの…あっちかな? こっちかな? 迷いつつ串田さんのオフィスにようやく辿り着きました。
エディトリアル(雑誌や冊子)やプロダクト(製品)のデザイナーとしてフリーで活躍されていた串田さんの元に一通のEメールが届いたのは約3年前。それはこのデザイナーズ・ビレッジに仲間とオフィスを構えてから1年後のことでした。
内容はどこでもマグネットというアイテムのデザインを担当してくれるデザイナーを探しているというもの。
「デザイン案は、パッと浮かびました。特にてんとう虫なんかは…だって、マグネットがボタンみたいなんだもの。この形を活かすと自然にそうなるでしょ(笑)。その時、提出したデザイン案はほとんど採用していただいた記憶がありますね」と串田さん。その時点で、銀座伊東屋で販売されることも決まっていたので「銀座のOLさんたちが『あらかわいい』って手にしてもらるイメージ」でデザインを練られたそうです。
串田さんにお会いしてどうしてもお聞きしたかったのが、カエルやクマ、ブタなどいろいろなアニマル柄があるのに、なぜ定番のネコがないのかということ。
「実はネコのデザインを作ったこともあるんです。ただ、それが…猫は猫でも、招き猫で(笑)。和風はどうかなぁと発売元のカンミ堂さんでも悩まれて…今のところ商品化されていませんね(串田さん)」。現在の人気NO.1の地球儀柄のデザインについて伺うと「どこでもマグネットのラインナップの第2弾か第3弾あたりに商品化された記憶があります。逆に、なんで第1弾の時に浮かばなかったんだろって思いました。地球儀柄は雑貨の世界では定番ですし…」。
串田さんは、どこでもマグネットの他にも、たくさんの雑貨のデザインを担当されています。それを知ると「えっ、どこマグとこの雑貨のデザイナー同じなんだ!意外!!」ときっとびっくりされますよ。
字数の関係もあるので、ダーッと列記させていただくと、まずは国内の文具老舗メーカーL!FEのポケット付リングノート(詳しくは→ http://www.life-st.jp/productn02.html )。このノート、職人さんが一冊一冊、手作りで仕上げているんです。リングの部分やポケットなども物凄く、物凄く、(しつこくてすみません…)しっかりしているため、カバンの中で少々揉まれるくらいへっちゃらです。
次にご紹介するのは現在、同じ事務所で活動中の雑貨デザイナーの吉井智子さんが運営する雑貨ブランド[bonboog(ボンブーグ)]。いくつかの商品のデザイナーとして串田さんが参 加しています。(必見です→ http://www.bonboog.com/ )。
ボンブーグの人気アイテム、「アネモネペン」も串田さんのデザイン。大輪のお花とボールペンをMIXした作りで、書くたびふわふわ揺れるお花が目を引きます。「SHOPスタッフや会社の受付の方など人前でボールペンを使う方にぴったりです(串田さん)」。お花のディティールやボールペンの持った感触など細部へのこだわりが詰まったアネモネペンはZakka of the yearを受賞、表参道OPENが話題のMoMA Design Storeでも販売中(アネモネペンは吉井さんと串田さんの合作アイテムです)です。
ボンブーグのアイテムの中で、個人的にすごく気に入ったのが、表紙が本物の木で出来ているノート。写真なんかでナチュラルさを演出したノートはよくありますが、ここまで大胆なものってなかった! ようもないのに、ノートを開きたいそんな気持ちになりそう(カバ材、ウォールナット材の2タイプあり)。
ここまで文具を中心にご紹介してきましたが、他雑貨デザインも串田さんは担当されています。ホワイトローズ社のバスカーテン(ボンブーグサイト内で見れます)は、どこでもマグネットと同様、CUTE&POPなデザインで若い女性を中心に好評。東京都内の東急ハンズで販売中ですので、どこでもマグネットと合わせて、串田さんデザイン巡りをしてみてください。
雑貨以外にも、帽子メーカー「Gris(グリ)」のPR用キットやバッグブランド「Coquette(コケット)」のカタログなど、グラフィック・デザインのアートディレクターも担当されている串田さん。どのお仕事にも共通するのは、製品の世界観を丁寧に引き出し、手にとった方が幸せになれるデザインワーク。「これからも、製品づくりには自信があっても、デザインをどうしよう? とお悩みのメーカーさんのお仕事をどんどんしていきたいですね(串田さん)」。
串田さんと吉井智子さんのデザインユニット「サルコ」がデザインする 雑貨ブランドbonboog(ボンブーグ)公式サイト
http://www.bonboog.com/

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