——二見さんは、ストリートサッカーをテーマになぜ写真を撮りはじめたんでしょう。
二見「2004年の冬頃、ある出版社の編集者に呼ばれ『まず、このビデオを見てください』と言われました。ビデオカメラのモニターを覗くと、そこには、普通のサッカーとは全く違うスタイルのリフティングが映っていたんです。これが僕とストリートサッカーとのはじめての出会いでした。
編集者から、『今度このフリースタイルフットボール(ストリートサッカー)の本を作ろうと思います。ぜひ二見さんに撮影してほしい』と言われたんですね…その時はもちろん、まさか自分がストリートサッカーで写真展をやることになるとは想像していなかったですけど」
——今、フリースタイルフットボールという言葉をおっしゃいましたが、それは、ストリートサッカーとは違うものなんですか。
二見「フリースタイルフットボールというのは、ストリートサッカーの一つのジャンルで、比較的新しいカテゴリのスポーツです。サッカーボールを使い複雑なリフティングを行います。ボールさえあれば、一人でも気軽に出来るものですね。フットボールと付いていますが、競技として行われるよりもパフォーマンスの性格の方が強いです。流行の牽引はオランダですが、最近では後発のアメリカやオーストラリアでも、人気に火がつき盛り上がってきています」
——ストリートサッカーって聞いた時、泥臭いとか、汗臭い写真のイメージがあったのですが、実際に見るとまるで違いました。作品として完成度が高いので、サッカーに興味のない人でも面白く感じるのではないでしょうか。
二見「そのはじめての打合せの時点で、編集者がこんな感じにしたいと参考資料に持ってきたのがファッション誌やスケボー雑誌なんです。それを見て、ノリ的にサッカー雑誌のようなものではないと感じとりました。
フリースタイルフットボールは当時、手つかずのジャンルだったので、撮影経験者はもちろんいません…必然的に、自分自身で撮影方法を探っていくしかなかったんですね。
フリースタイルフットボールという被写体とはじめて向き合った時の感覚は今でも覚えています。夢中でシャッターを切りましたね。
日常生活でも、次はどうやって撮影しようか、とイメージを思い浮かべていたほどでしたね」
その後、他の出版社からもフリースタイルフットボール(ストリートサッカー)をテーマにした書籍が多く出されサッカー系をモチーフにしたTVCFやスポーツニュースの映像でも、多く見られるようになりました。二見さんの作品より。
——さきほど、撮影方法を自分自身で探っていったよ、というお話が出ましたが例えば、どのような工夫をされてきたのですか。
二見「もっとも表現したかったのは“一瞬の動きを写真に出す”ことですね。通常のスポーツ写真はある程度高速のシャッタースピードを用いて、被写体の一瞬を切り取るのですが、プレーヤーたちの複雑な動きを実際に見ると、そのような手法では写真におさめることができないんですね。
そこで辿りついたのが、ストロボの発光時間の短さを利用する手法です。スローなシャッタースピードでストロボを発光し、ブレた残像を残しつつ、見せたい一瞬を切り取るという…ちょっと話が専門的すぎますか(笑)」
——私も写真は良く撮るのですが、いつも完全自動の設定なので(笑)。ただ、感覚だけでなく、技術がないとやはりこういう写真にならないんだなぁというのはよく理解できました。

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——このデジタルフォトフレーム写真展を実際に見て、デジタルフォトフレーム自体が良いのか、二見さんの写真が素敵だからフレームが良く見えるのか正直、判断がつかないんです(笑)。ですので、写真のことをより詳しくお聞きしたいんですが、今回の写真展がテーマにしているのはストリートサッカーですね。
二見「ストリートサッカーは、日本では、メジャーなジャンルではありませんが、海外では人気のあるスポーツです。欧州や南米ではいたる所でストリートサッカーが行われています」