1. HOME
  2. 第12回 デジタルフォトフレーム写真展「Shoot on the Street! 」

デジタルフォトフレームについて

ケーススタディさえあればこの商品は広がる

——もしも今後、デジタルフォトフレームを使った写真展が広がれば二見さんはその先駆けになるのではないでしょうか。そもそもなぜ今回、デジタルフォトフレームを使って写真展を開こうと思ったんですか。

二見「はじめからデジタルフォトフレームで写真展をしよう、とは考えてなかったんです。普通に額を使って展示しようと思って、検索エンジンに『額』って打ち込んで調べていたら、デジタルフォトフレームを紹介するサイトがいくつかHITして、そういえば量販店の店頭なんかで見かけたことあるな、って思い出したんです。

興味を持ったのは、そこからですね。デジタルフォトフレームの存在を意識してからは、これでやるしかないって感じでした。一つのフレームに、膨大な枚数の写真が入るという機能が気に入りました」

Shoot on the Street!

代々木八幡駅前「TIKI+GOAL CAFE」で開催された『Shoot on the Street! 』の模様。7席あるテーブル席の全てにデジタル・フォトフレームを設置。

Shoot on the Street!

『Shoot on the Street! 』では、フレーム内の写真がどんどん切り替わっていくという、これまでの写真展とは全く異なるスタイルに挑戦した。

——今回の写真展の場合、全部で7個のデジタルフォトフレームを使ってますね。デジタルフォトフレームって普通の額よりも、価格的には高いと思いますが、これを全部、購入したら費用がずいぶんかかったのではないですか。

二見「ここで使ったデジタルフォトフレームは全てメーカーから借りたものです。デジタルフォトフレームを開発・販売しているドリームメーカーという会社に写真展の企画書を提出して、その企画内容に賛同してもらって借りることが出来ました」

——ドリームメーカーを説得した企画書ってどんな内容だったんでしょう。

二見「まず、デジタルフォトフレームについて知らないと写真展のプレゼンができないので、市場について調べました。こういうジャンルの商品は、家に写真をインテリアとして置く習慣がない日本だとなかなか広げにくいんです。家族や友人の写真を飾る習慣のある海外だと相性が良いんですけど。ただ、可能性はあります。例えばですけど、写真に興味のある方が何人か集まってよくグループ展をしていますよね。普通の展示方法だと、展示できるのが一人当たり、1カットから数カットです。デジタルフォトフレームなら何枚でも展示ができます。デジタルフォトフレームを使って写真展が出来るというケーススタディさえあれば商品が広がるので貸してほしい、というようなお願いをしました」

i Podに音楽、デジタルフレームに写真

——デジタルフォトフレームでの写真展ってどうなんだろう、と半信半疑で来たところもあるんですけど(笑)、カフェの空間にとっては間違いなくプラスですね。フレーム自体がインテリアの一つになってすごく良い雰囲気です。

二見「小さいサイズを使ってるので、自然に見せているところはあるでしょうね。僕が使っているのは10インチ。これが、15インチ以上になったら写真が強くなりすぎてくどいかもしれません。10インチで写真がはっきり見えるのか、という意見もあるかもしれませんけど、薄暗い店内でテーブル席にレイアウトすれば、近くで見ることができますし、フレーム自体が発光していますから自然と目に飛び込んできます」

——あと、デジタルフォトフレームで見せると、写真が良く出てないのではないかという疑いを持ちつつ来たところもあるんですけど(笑)。再現性って点でもかなり良いように感じましたが。

二見「実は、このデジタルフォトフレームはパソコンのモニターで言うと、ピクセル数が800×600の解像度しか使えないので、そんなに高解像度ではないんです。だから、写真本来のリアリティを求める写真家は使いにくいかもしれません。ただ、写真がどんどん切り替わっていくうちに、その写真の世界に引き込まれていくような感覚があります。この点が個人的にすごく気に入りましたね」

——実際にデジタルフォトフレームで写真展をしてみて、このアイテムにどのような可能性を感じましたか

二見「今後、画素数が細かくなっていき、さまざまな機能が付いてくると一気に広がる可能性はありますね。エンドユーザーで考えると、さきほど、日本には写真を飾る習慣はない、とお話しましたが、若い世代の感覚は変わってきていますし、音楽データはi Podに入れて、写真データはデジタルフォトフレームに入れて楽しむというスタイルが定着するかもしれません。写真展を行うフォトグラファーから見てみると、『限られた空間で多くの写真を展示できる』という利点があるので、使ってみたいという方は出てくると思います」

ストリートサッカー写真についてデジタルカメラについて