第3回![]()
子どもが成長した時、一緒に見て楽しい写真を撮りたいというアキコさん
写真の芥川賞と言われる「Canon写真新世紀」。過去の受賞者の一部を列挙すると、蜷川美花・HIROMIX・佐内正史・大森克巳・梅佳代といった時代を象徴する人気写真家の名前がずらりと並びます。この写真新世紀の2005年グランプリ受賞後にご出産、現在、仕事をしながら子育てをされているアキコさん(受賞時:小澤亜希子)を今回、写真花の特別ゲストにお招きしました。才能あふれる写真家はどのように、ご自身のお子さまを撮影し、写真をご自宅で飾られているのかを伺います。
写真新世紀グランプリ受賞作品は「こちら」
——写真家をされていると、お子さんの写真を撮る時も作品として撮るわけですか?
アキコ「息子を作品の被写体として撮る時もありますけど、ふだん子どもを撮影するのに写真家だからといって、必ず大きなカメラを構えるということはないです。そこにケータイしかなかったら、それで撮りますし。ケータイで撮った息子の写真を親や友人に送ったりとか…そこは多くのママとあまり変わりませんね。ただ、公園に行く時なんかは、後で出力することを意識してカメラを持っていきます。そういったものは出力して、気に入った写真を自宅に飾ったりしてますね」
——ご自宅に写真を飾る時は、きちんと額に入れて飾ったりとか…。
アキコ「いえ(笑)。出力したものをそのまま壁にピッって貼ることも多いですよ。オーストラリアの文房具でブルタックというねりけしみたいなアイテムがあってですね、それで貼ると出力したものに壁に穴を開けずに貼れるんです。ただ、貼っても、よく子どもに剥がされてしまいますけど(笑)。あとは、子どもの写真を入れてパズルみたいに並べられるアイテムがあるんですけど(左の写真参照)、これも、子どもにバラバラに崩されたりします(笑)」
——こういう視点で撮ると子どもの写真撮影が楽しくなるよ、というママたちへのアドバイスをお願いしたいのですが。
アキコ「子どもだけじゃなくて、周りの情景も写すといいかもしれませんね。例えば、その子が気にいっている玩具やぬいぐるみなど、その子が成長していく過程で忘れていってしまうアイテムも一緒に撮ってあげる…そうすると、子どもが大きくなって一緒に見た時、すごく楽しいでしょう。はじめてアルバムなんていう視点もおもしろいかもしれませんね。はじめて履いた靴、はじめて着た洋服…ぜんぶとっておくことはできませんから。それらを一冊のアルバムにまとめるなんていかがでしょう」

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邪魔なものをあえてよけない
——アキコさんご自身はどのようなスタンスで今後、お子さんの写真を撮っていきたいですか。
アキコ「親心っていうのもありますけど、それに加えて息子の人生で、彼の記憶があまりない時期の記録を私がかわりに撮っているという感じでしょうか。だから、あまり上手い下手とかは重要ではありませんね。写真をキレイに写すということを重要視すれば、バックにある邪魔なものをよけたり移動したり…となりますけど、子どものスナップ写真の場合、隅に玩具が写ってたり、親戚のおばちゃんの顔半分が写ってたり(笑)、逆にそういうものが良いと思っています。後から見た時、その方が絶対楽しい。さきほどもちょっとふれたのですが、後から見た時に楽しい写真を撮りたいな、とイメージしただけで、ママの写真って上達すると思いますし、私自身そういうスタンスで子どもの撮影をしていきたいと思っています」
[取材協力]
アキコ公式WEBサイト
http://www.akiko.ph/