
さて、僕は観覧車という被写体が好きです。はい、『いきなりナンヤネン』って感じですよね(笑)。前置きから観覧車に繋げる言い回しが出来なかったので、このまま、半ば強引に観覧車の話をはじめます(笑)。
そう、観覧車を好きなんです。でも、その理由を言葉で伝えるのは難しくって。なんというか、きっとすごく本能的なものなんです。さらに言うと、観覧車を見るのが好きというより、写真の中に納めることが好きなんですね。乗るとなると、これはもう全く別ものでして。えらく長いこと乗ってないです。
観覧車って頂上に行くまではいいんですが、後はそこから同じ時間をかけて降りていくっていうのが、どうにも寂しい。その間をどうやってやり過ごすのかも分からないです。「終わっちゃうね」って雰囲気がどーにも(笑)。
どうせなら、螺旋状にゆっくりとぐるぐる昇っていって、頂上まできたら、中央を真っ直ぐ、一気に降りる、って方がよくないですか? あれ? それだとロマンチックじゃない? そうですか。
確かに観覧車って、二人っきりの空間や時間をゆっくりと過ごす意味合いも強いですもんね。僕は恋人とのそんな想い出が詰まってる、なんてこともなく(笑)。やっぱり観覧車を好きなのに、深い理由はないのです。
そもそもですが、好きって感情にはほんとはそんなに理由がないとさえ思っている奴です。たいていが後付けだろうって。本能が求めたもので、瞬間的に「いい!」って惹かれていくものじゃないかなって。もちろんゆっくりとなパターンもありですが。どちらにせよ、肝心なのは理由じゃないなって。
工場や団地や廃墟などの写真集もよく見かけます。著者はもちろん好きで撮影されていると思うんですが、そこにも理由より本能的なものが先にあったんじゃないかなって思います。
とは言えですね、「なぜ、観覧車を撮るのか?」と聞かれる時の為に、ここであらためて勝手に考えてみました(笑)。
僕には写真で描きたい世界観があって、それは簡単に言うと、「日常的なおとぎ話」です。かなりざっくり言っちゃってますが、語りはじめると長々とだらだらと自己満足にズコーンと完結させることになってしまいそうなので、一言にしときました(笑)。
日常的なおとぎ話。観覧車という被写体はそれを絶妙に表してくれるんです。時計みたいなフォルムでいて、頂点が来たら落ちていくとこなんて、ある意味では人生みたいだし、1つ1つのゴンドラの中には恋人や家族の物語がたくさん潜んでいて、想い出の残り香のような、ハッピーだけではないどこか切ない雰囲気まで持ち合わしています。
僕はそこに惹かれて、観覧車を見かけると、車に乗っていようが、歩きだろうがそちらの方へとフラーっと、寄っていってしまうんです。ちょうど会社帰りのおっちゃんが、飲み屋街に惹かれて行く様に。「よっしゃ、今日はとことん撮るで~」って感じで(笑)。
理由はそんな感じなのですが、うーん、やっぱり後付けっぽいですね。
さてさて、観覧車の話をしたのには少し諸事情もありまして。10月1日にトイカメラ写真集を出版致しますのです。そこに観覧車写真が満載なんです。
とってもノスタルジックで、たくさんの物語りが詰まった写真集。ぜひぜひ♪
『一期一会 -Once-in-a-lifetime chance-』~手繰り寄せる記憶の物語~
10/1発売予定。変形版(120×120ミリ)・フルカラー・112頁・税込み1200円。創英社刊。
詳細は出版社のHPに。
『創英社』
http://www.soeisya.co.jp/index.html
もっとトイカメラ見たい方はこちらに~♪
『LOMO日和』
http://amaki15.blog90.fc2.com/

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みなさん、ご無沙汰ぶりです。雨樹です。夏を通り過ぎ、あれよあれよですっかり『秋』ですね。