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第27回連載コラム

写真雑貨を創作する・saorinの
『本ができるまで見学ツアー』

saorinさんの新刊が昨日発売されました!そんなわけで、今年最後の写真花コラムは“本ができるまで見学ツアー”。執筆中のsaorinさんは、いったいどんな様子なので しょうか。。。

こんにちは、saorinです。いつのまにやら11月もそろそろ終わり。もう2010年も、カウントダウンが始まっていますね~。早いものです。仕事、仕事で、今年の後半は本当に早かった! その集大成第1弾が、ちょうど今月の24日(水)にめでたく発売になりました!

「たいせつなものを撮ろう、残そう 写真をたのしむアイデアとすてきな雑貨のつくり方」(MdN出版)です! わーパチパチ。
と、かなりタイムリーなので今回のコラムは、その仕事について振り返ってみようと思います。

まずは企画・内容から

今回は、今まで2冊著書を出させてもらった雷鳥社ではなく、MdN出版さんからお話しをいただきました。最初のメールでは、企画はこんな感じでした。

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写真の撮り方の解説と、撮った写真の活用法を紹介するデジカメ本。
「撮ろう編」と「残そう編」にわけ、撮リ方だけでなく、
そのあとの楽しみ方も紹介し、また写真の活用法を知ることによって
さらにいい写真を撮りたくなる、という相補的な2章構成。
(中略)
また、付属CD-ROMには、プリントして使える背景素材、フレームやふきだし、
文字などのパーツ類を収録する。
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へえー、写真で何かをつくるだけではなくて、撮り方も載せるんだなあ(普通逆ですけどね)と、おもしろそうだと感じたのですが・・・
最初、実はお断りをしていたんです。
というのも、その時既に、雷鳥社さんとの3冊目の企画が動き出していて、2冊同時進行はとてもじゃないけど無理だろうと・・・
残念ですが、と丁重に辞退のご連絡をしたのですが、結局ありがたいことに出版の時期を待っていただけるということになり、お話しをお受けすることにしました。
それで、とりあえず一度顔合わせを兼ねた打ち合わせを、ということで担当編集のKさんとお会いして、その時、ざっくりですが内容をすり合わせ、一応今年の秋までに出版を目標にしましょう、ということでまとまったのです。

その時点ではまだ、著者は私1人ではなく、撮り方の方で別の方に声をかけるかも、という話だったのですが・・・結局、残し方だけでなく、撮り方も私が執筆することになったのでした(苦笑)

夏、中だるみ

出版の時期を待ってもらえることになり、また苦手な夏がやってきて(言い訳)途中、かなりの中だるみがありました(笑)。というのも、残し方編の方は、その間レシピを色々考えていたのですが、撮り方の方は、今までそこまでのボリュームがある原稿を書いたことがなく、とりあえず放置(笑)。まずは得意な(?)写真雑貨の作品のイメージを固めていました。
・・・と書くと聞こえがいいのですが、7~8月、わたくし、かなりだらだらしておりました。ハイ。(笑)
今だから言えますが、夏に沖縄に遊びに行ったり、飲みに行ったりと、その他もろもろ・・・追い込まれている感がなかったのでしょうね。あーあ。

いよいよ、本格始動(遅すぎ)

夏も終盤になり、MdN出版の編集担当、Kさんからメールが・・・「進捗状況はどうなってますでしょうか?」→サーーー(顔が青ざめる音)

さて、ここで、撮ろう編も放置しているわけにもいかなくなり、再度打ち合わせをして、細かいところを詰めることになりました。ちょうど9月の初めの頃です。ここから、本格的な追い込みが始まります(笑)。

撮ろう編は、あまり細かいカメラの設定や数値などは載せず、また、被写体ごとには分けずに、私が写真を撮るときに心がけていることを大きくまとめてみました。大きく分けて、「雰囲気編」と「構図・テクニック編」の、二つの項目に分かれます。

≪雰囲気編≫
お店をすてきに撮る/おいしそう&おしゃれに撮る/カラフル&キッチュに撮る/しっとりとした風情を撮る/ふんわり写真を撮る/お花をかわいく撮る/動物をかわいく撮る/くすっと笑える写真を撮る/ノスタルジックな写真を撮る
≪構図・テクニック編≫
ホワイトバランス・露出を変えて撮る/かわいくスタイリングして撮る/あえて日の丸写真で撮る/動きや疾走感を出して撮る/向きや角度を変えて撮る/空間や余白を生かして撮る/光を意識して撮る

もともと、撮ろう編は本当に自信がなくて、というのもプロカメラマンでもないのに、人に教えるようなことを書くのは・・・と思っていたのですが、実際に原稿を書いてみたら、自分が思っていた以上に筆が進んで一安心でした。そこまで意識していなくても、感覚だけでなく、少しは考えて撮っていたんだな、と自分でも新たな発見がありました(笑)。

そして残そう編は、全部で25種類の写真雑貨を制作・紹介しています。“飾ろう”“持ち歩こう”“贈ろう”“ずっと残そう”と、4パターンのシチュエーションで作品をつくってみました。

デザインあれこれ

そうこうしているうちに、先にデザインが上がってきました。今回の本は、素材データも収録しているということもあり、全体的に素材感を出すこと、が編集担当Kさんとの共通イメージ。デザイナーさんが、かわいらしいフォーマットをつくってくれました。

これが、「撮ろう編」のデザイン。わら半紙のような古い紙が敷かれた左ページに、メインイメージが配置されています。白フチ+透明テープで貼られたようなデザインで、写真が引き立っていますね。

そしてこれが、「残そう編」のデザイン。イメージカットの下に敷かれているのは、罫線ノート。これも、イメージカットに透明テープが貼られているのですが、作品ごとにその長さや枚数がちがっていて、かわいいんです!

最後の素材インデックスページ。素材が分かりやすいように、シンプルなデザインです。ちなみに、本を手にとって下さる方だけがわかるのですが、この素材ページだけ、メインの「撮ろう編」と「残そう編」とは紙の種類が違うんです。ここもまたポイントです!

そして、私が「撮ろう編」と「残そう編」の原稿執筆をしている間に、デザイナーさんはカバー、表紙、帯などのデザインもあげてくれました。その確認校はこちら。

今回の本は、表紙と同じ紙の種類の帯がついています!雷鳥社の過去2冊の本にはないので、ちょっと新鮮でした。

そして、こちらが表紙のデザイン。“表紙”というと、どちらかというと皆さん、カバーをイメージされるかもしれませんね。今回は、わら半紙のような質感でシンプルに仕上がっています。そうそう、雷鳥社から出ている過去2冊の表紙も、ちょっとした遊び心があるかもしれませんよ♪

そして、こちらが表紙のデザイン。

ちなみに、こんなデザイン案もありました。

レースがあしらわれていて、ちょっとラブリーな感じです。これはボツになりました。

あれこれ確認

「撮ろう編」・「残そう編」ともに原稿もほぼ書き終え、編集さんが全ての原稿とカットを確認・編集し、デザイナーさんが仕上げていきます。本は、このように16ページひと束の折丁(おりちょう)と呼ばれるものが合体してできています。なので、まずこの折丁を確認し、色々修正を行います。気になる箇所、間違っている箇所をチェックし、付箋を付けて一つ一つ指摘していきます。今まではモニターで確認していた紙面が、紙となるとまた違った印象に。たくさん間違いを発見し、付箋だらけに・・・(笑)

また、編集Kさんは色校正紙も送ってきてくれました。本で使う本物の紙に、いくつかの写真をテストで印刷し、色や明るさなどを確認します。今回、例えば右側にある素材データとして収録されているシーリングスタンプの素材の色が、どす黒くてこわい!というわけで、もう少し明るく、などと指摘しました(笑)。

と、こんな感じでいろいろ、もろもろ確認していき、最終的に入稿、校了となります。ほかにも、お見せしていない目次のページや、トビラ、奥付と呼ばれるところがあるのですが、まあ、またそれは別の機会に(笑)。

というわけで、今回のコラムはいかがでしたか? 実はですね、この最後の文章を書いているのは、朝の5時だったりします。というのも、本日(もう昨日になりますが)は、雷鳥社から来年に出させてもらう、著書の手順カット撮影日。今日は、何と16時間に渡る長丁場の撮影でした・・・なので、もうこのMdNさんからの著書が終わったばかりなのに、あまり解放感がありません。年末までもう少し、がんばります(笑)

次回写真花でお会いするのは、来年の1月。いつもコラムを読んでくださっている方に感謝です。本当にありがとうございます!また、年明けにお会いしましょう。早すぎですが、メリークリスマス&よいお年を!(笑)